2011年9月5日月曜日

何でも食べられるってことは当たり前じゃない

NZに来て初めて、「グルテンフリー」という言葉に接しました。小麦粉の類いに含まれてるグルテンっていう成分でお腹壊しちゃう人たちのことで、欧米には割といるようです。欧米の食事って小麦の含まれた食事やお菓子ばっかりなので、小麦の許容量を超えちゃって、アレルギーを起こすとかなんとか。イタリア人にもグルテンがダメな人がいると聞いた時、「パスタの国で何食って生きてるの!?」って思った。

一方、お米と箸の国・日本で、「お米フリー」というのは聞いた事がない。米食べ放題みたいな響きだな(〜 freeってそういう意味じゃないけど)で、米って食べ過ぎてもアレルギー起こさないので、グルテンフリーの人は米粉をよく使うみたい。

最近はまってる蒸しパンはベジタリアンの人でも食べられるぞって思って、友人が来た時にがんづきを作ったら、彼女は小麦粉を食べられない人でした。。。

それと同じように、肉がうまく消化できない体質の人もいる。
ある知人の息子さんは肉が食べられない。その弟さんは肉大好き。なので、お母さんは「料理を一つ作れば(肉&野菜のローストとか)、二人で半分こさせればいいから楽だったのよー」と冗談言ってた。で、彼は肉も食わないのにでっかく育ってた。どうやって栄養を取ったのやら。

NZ、特にゴールデンベイに来て、持ち寄りディナーに誘われると必ず、ベジタリアンがいないかどうか、絶対に食べられない食材はないかどうかなどを聞くようになりました。ただ、ベジタリアンの食事を作り慣れない私としては、聞いたはいいが何を作ったらいいのかちょっと困るんだよね。だって。かつおや煮干しの出汁も食べないし、卵も食べないからマヨネーズだめだし…。

先日Wayneの仲良しさんが故国に長期間帰っちゃうということで持ち寄りパーティーがあり、私も呼んでもらいました。Wayneに彼女がベジタリアンかどうか聞いたら、「彼女は違うよ。でも、作りたいもの作っていっていいんだよ。」と言われました。でもさ、作る以上はみんなに食べてもらいたいじゃない。いろいろ悩んだ結果、ヒヨコ豆のおからのサラダを作りました。レシピにあるツナ缶は使わず、代わりにオリーブと醤油味に炒ったひまわりの種を入れて、コクがでることを期待して。マヨネーズは…使っちゃいました。

そしたら逆に主役の女性から「私のピザにはアンチョビが入ってるの。食べられる?」と聞かれましたよ。「Wayneから、あなたば仏教徒だと聞いたから」だって。いやー、バリバリの在家信者なので平気っす!好き嫌いはありません!「皿とテーブル以外、何でも食べるよ」と言っておきました。

日本でも最近、小麦や乳などのアレルギーのことをよく聞くけど、私の周囲にはいなかったのでなんとなくまだ身近じゃない。また、主義・信条としてのベジタリアンに日本で出会った事がない。日本ではよほどの事情がない限り、たいがいそれなりに何でも食べることが多いよね。NZのレストランではメニューに「グルテンフリー、ベジタリアン対応可能」って書いてあるけど日本で見たことないよ。それどころか、「アレルギーは仕方ないけど、ベジタリアンに対応するなんて面倒なこと頼むなよ」って感じじゃないか?どうなのかな。

何でも食べる事がデフォルトって世界的にみたら当たり前でもなんでもないかも、最近では思う。