いや、別に本気でいじめてるんじゃないんだけど、とにかく話が長くてわかりづらいので、あまり話しかけて来ないでー!って思うんだよね。忙しいっつーの。私以外のスタッフも「彼は話が長い」って言ってたから、私だけの感覚じゃないと思う。
で、その彼はよく釣りにいくそうで、その際、素潜りなんかもするんだと。ゴールデンベイではけっこういろんなものが獲れるんだけど、ウニも獲れるそうな。
NZではマオリの人たちがウニを食べるらしい。彼のおばさんがマオリと結婚したので、彼も生ウニを食べることに抵抗はない。しかし、一般的にはNZの白人は食べないみたい。彼も食べはするけども、たくさんは食べないし、べつに日本人のように崇めもしない。だから、たくさん獲れても余る。
というわけで、ナマモノ大好きな日本人はウニも好きなんじゃないかと思ってくれたようで、日本語チームの日本人におすそわけしてくれた。
こんなのを6つほどもらう。この時点でまだ生きてて、シンクの中でかすかにカサカサ音がしてた…活きがいいのは素晴らしいけど、これからこいつらを自分で捌くのかよ!と思ったら、慄いた(涙
本当は手袋するんだけど、なかったので布巾で押さえ、ナイフで口から開く。ウニに口があることすら知らなかった。。。
で、ウニの殻ってのがまた硬くて大変。ぐぐって出てきた動画では簡単にさばいているんだけど、あれはプロなんだから当たり前か。
なんとか殻を開けて中を見ると…空っぽ?(手が汚れてて写真は撮れず)
黒っぽいものが入ってるけど、動画ではこれは捨てるって言ってるから可食部分ではないし…。いわゆるオレンジ色のウニが入ってない。がっかり!まあ、ウニは買ったものでもハズレがあるらしいし…と気を取り直して別のを開けると…また空っぽ!次のも空っぽ!その次も空っぽ!!!
どーーーなってるんだ?空っぽばかりよこしやがって!と、生きたウニに戦々恐々としてた気持ちはどこへやらで、カラっぽなことにがっかり。
がしかし、5つめを開けた時に、身らしきものがへばりついているのに気づいた。でも、焦げ茶色。見た目は痩せた身のような。
そこで、とりあえず殻の中を塩水で洗い、身らしき物をスプーンでこそげとって、皿にとっておく。他の殻もよく見てみると、同じようなものが。空っぽだと思ってた殻に、そうしたものがへばりついてた。
ちなみに、この時点でまだ動く殻があった。半分にかち割られてるのに生きてるなよもー(涙
そして、取り出したのがこれ。
ね、色がヘンでしょ。とてもウニに見えないし、食えるとも思えないでしょ。
でも、試してみたさ。せっかくもらったし。まずかったら捨てればいいし。恐る恐る、そのまま試すと…
あ!…苦い…(涙
やっぱダメだったかあ…がっくり。
ネットでウニのことを調べながら他のものを食べてて、「そうだ、醤油つけたら割りとごまかして食べられるかも」と往生際悪くもう一度、今度は醤油つけてトライ。
あ!…甘い!!!おいしいじゃん!!!ひゃっふーーい!!!(踊
個体差があったみたいで、他のはおいしかった!色がどうも悪いので、アレだったけども、味は甘くておいしかった!あー、苦労が報われた(嬉涙
翌日、くれた同僚に報告。このウニと同日にはクレイフィッシュもとれたんだそうだけど、50〜60センチくらいあったとか。私の身長の1/3だよ。次はクレイフィッシュをくれ、とちらっと思ったけど、生きたウニごときに戦々恐々だったヘタレの私がそんなでっかいクレイフィッシュを捌けるわけがないので、いらないと思いました。<くれると言われてもないのに断ってる