2011年8月29日月曜日

卯の花まん

半端に残った卯の花。毎日食べても飽きないけど、他にはどんな食べ方がうまいだろうかと思い(うまいことを前提にしてるうぬぼれ屋さん)、簡単なところで蒸しパンの具にしてみた。

お茶碗いっぱいくらいの大きさの、ちょっと大きめな「卯の花まん」が出来ました。いやー、やっぱ蒸したてはフカフカでうまーい。

ただ、具の卯の花がポロポロしすぎてて食べにくかったかな。まあ、この卯の花自体の水分が少ないせいもあるんだけど。ポロポロはどうしたら解決できるのかねー。

具のあたってないパンの部分には、しょうゆとかソースとかかけて食べたよ。日本でも肉まんにソースかけて食べるんだけど、それってうちだけってことはないよね?

またしても横でWayneが不思議そーーに見てたわ。「それ、甘いの?」って聞くから、「砂糖は少し使ってるけど、基本的に惣菜パン(savoury)だよ。甘くない。」と答えておきました。

しっかし、残った具を蒸かし饅頭にするなんて、日本でもやったことなかったよ。いやー、自分にこんなマメさがあったなんてと、自分に驚いてる今日この頃です。

2011年8月28日日曜日

ひよこ豆の豆腐とおから

この街にはアジアンスーパーマーケットはない。スーパーつったらNZのスーパーのみ。そこで買える豆腐といったら、木綿を水切りしたみたいな固い豆腐しかない。まあ別にまずくないし、チャンプルーみたいな炒め物には便利かもしれないけど、もうちょっと舌触りの良い豆腐を思い切り食べたいなーと思うのが、お箸の国出身の性(サガ)なわけですよ。

で、「思い切り」と書いたのは、高いから。200gくらいのHard 木綿豆腐が、5ドルくらいする。日本なら300gの絹が100円しないとか普通にあるじゃん。それに慣れてた私にとって、この街では「豆腐は滅多に買えない食材」になってしまった。

ちなみに、ネルソンとかクライストチャーチとかの街にいくと、ちょっと固めだけど絹っぽい豆腐が買えるよ。値段も300gくらいで3ドルとかだったかな。

ともあれ、思い切り豆腐にむしゃぶりつきたい!(すぐ崩れるけど)という欲求を満たすべく、自作することにした。

でも、大豆で作る豆腐だと「にがり」がいる。エプソムソルトという塩で代用できるらしいが、まだ入手してない。よって、家にある材料でもっと簡単にできないかと思ってたら、最近はまっているひよこ豆で豆腐が作れるという情報を入手した!(クックパッドで)

ひよこ豆の豆腐 by bukucchoさん

やってみたら、ホントに簡単にできた!おからもできた!!

食べた感じはねー、大豆の豆腐とは別モノかなー。

豆腐のツルンとした舌触りというより、沖縄料理のジーマミー豆腐(ピーナツ豆腐)に近いような気がする。でも、舌触りはいいよ、いい!

味は、ひよこ豆の豆豆しい風味が残ってます。直感的に、「こ、これは…わさびだ!わさびを持ってこい!」と叫びたくなりました。なんでか知らんけど、ショウガや七味でなく、わさびだなと。

そして、念願のおからー!豆腐は買えるけど、おからは売ってないから、むしろおからが楽しみだった。。。

その日は、冷や奴と卯の花、台湾風に炒め煮にしたうどん(卵麺を買ってたと思ったら、うどんを買ってた)というメニューでした。

照明が暖色系なのと、ちょっと醤油入れすぎて、卯の花がすっかり茶色。。。わさび、持っててよかった。 

実は卯の花を作ったのはこれが初めて。初卯の花がNZで、しかもひよこ豆のおからとはね。ちょっと水分を飛ばしすぎたし、椎茸なくてマッシュルームだから風味に欠けるし、しょうが入れすぎちゃってしょうがの味が強いけど、でも卯の花はやっぱり美味しかったよ。我ながら感動した。

これで、また一つタカカで食べられる和食のレパートリーが増えた。よしよし。しかし、大豆で作る豆腐にも、いつか挑まねばならぬだろう。NZ食材で自作する和食道は長く険しい(遠い目


2011年8月27日土曜日

もったいないお化け

大家のWayneは、地元でも有名なカフェのオーナー。なので、キッチンが機能的だったり、家中のインテリアのセンスがよかったりするんだけど、一つ、シェフならでは?の「耐えられない習慣」がある。

それは、食べ物を惜しげもなく捨てること。

残ったものや、ちょっと焦げちゃったものなど、ばんばん捨てる。まあ、NZ人は庭に逆さにしたバケツみたいなものを置いて肥料を作ったり、鶏にあげたりする人も多いので、完全に廃棄ではないにしても、やっぱり私はもったいない!と思うわけさ。

今週半ばまで、Wayneは自転車で事故って松葉杖生活だったんだけど、冷蔵庫の中の整理を頼まれたとき、まだ食べられる食べ物を「これも捨ててくれ」と言われてめっちゃ葛藤した。。。しかもそれが、すごい美味しいビートルートのサラダで、私も好きだったのでなおさら。「食べないなら、くれ」と、喉どころか前歯あたりまで出かけたよ。頭の中で英文法組み立て始めたり。

あと、みんなで食べたピザの残りも翌日には捨ててし(ランチにピッタリなのに!)、ある時は私も手伝ったインド料理(薄いパンケーキでスパイスいっぱいの豆カレーを包んだもの。めっちゃうまかったー。)も、その日のディナー後の片付けで惜しげもなく捨ててた。思わず「す、捨てた!」と叫んだら、「ああ、ごめん。今度からは近くで見張って、欲しかったら言って」みたいなことを言われたよ。ジョジョよろしく、5秒ほど巻き戻したい気分だったね。

たまに冷蔵庫を開けて残りものがあると、「これもそろそろ捨てちゃうのかなあ…もったいないなあ」って心で指をくわえながら見てる。

そういや、フルーツもちょっと熟しすぎると捨ててたなあ。あるとき見かねて、「このバナナ、もう食べないならくれる?ケーキに使いたいんだ」と言ったらくれて、その後、彼の方からくれるように。もちろんケーキはお裾分けしてるさ。カフェのオーナーにケーキをお裾分けするなんて、良い度胸だと我ながら思いつつね。

バナナもさ、日本だとけっこう黒い斑点がでてから食べたりするけど、こちらでは本当に黄色い皮のうちに食べる。なので、私が真っ黒になったバナナをとっておくのとか、最初は理解できなかったみたい。

日本食って、「翌日のほうが味が染みておいしい」っていうジャンル?があるじゃん。でもNZにはあまりない。スープとかケーキとかにちょっとあるかな。でも、塊肉の丸焼きとかローストした野菜とか、料理したてが一番おいしい。

はいはい、分かってます。他人の食べ物なんだからほっとけって話だよな。でも、米一粒すらも残さないように食べるのがデフォルトの私こと日本人としては、看過できないんだよなー。日本人っていうより、貧乏性なんだろうな。ううーん、貧乏バンザイ!

これが、もらったバナナで今日作った、バナナチョコレートブラウニー。お陰さまでよーく熟したバナナで、なかなかうまくできました。

参考にさせていただいたレシピはこれ。

Cpicon ココアとサラダ油で★バナナ・ブラウニー★ by nokko.t

コメントにも書いたけど、ココアの半分を刻んだアーモンドチョコにしたら、アーモンドがよいアクセントになりました。

2011年8月21日日曜日

グレープフルーツをもらったので

ニュージーランドでは庭にフルーツの木を植えることが珍しくなく、Wayneはタヒチアンライムを植えてます。10年ででっかくなりました。そして、毎日数個ずつ実を落とすので、消費が追いつかない。人間のほうがすっかり周回遅れでキッチンに常にライムがあります。

あとは、レモンの木を植えてる家が多い。柑橘系が多いねえ。レモンはいろんなことに使えるし、あまり酸っぱくないので、ディナーの時に一人1個とかを消費する。日本のレモンってすごい酸っぱいよね。

ある知人はグレープフルーツの木があるとのことで、こちらも食べきれないからと実をくれました。すごいおいしかったー!ちょっとすっぱいオレンジって感じの甘み。

食べ終わった後の皮が立派だったので、無農薬だし捨てるのももったいないので、皮でマーマレードを作ってみました。初の手作りジャムです。


ブラウンシュガーを使ったので色が悪いけど、味はマーマレードになった!すげー!ちなみに、ジャム作りには欠かせないレモンもいただきものです。頂き物ってだけでもバンザイなのに、産地直送だもんなー。バンバンザイだよ。

ジャムは瓶を煮沸消毒して長期保存できるようにするんだけど、めんどくさいのでしなかった。よって、急いで食べなくてはならない。ああ、せっかく保存食作ったのに。パンに塗るだけじゃ追いつかないので、ケーキとか肉の漬け汁に使ってみようと思います。こりゃまたウマいものができるぞー。

ああ、次は肉が怖い。 <肉は庭に生えたりしないから

2011年8月13日土曜日

ついに「がんづき」まで自作

レーズン蒸しパンに始まり、ついに日本伝統のお菓子である「がんづき」まで自作しました。



つーても、正体はやっぱり蒸しパンなので、結局簡単なんだけど。本場である岩手や宮城以外の人にしてみたらコンビニでも売ってる山崎パンの「がんづき」とか「黒糖フークレエ」っていうとわがっか?(分かるか?) そんながんづきが自宅で作れるなんて、ちょっとときめかない?私は毎日がんづきのことを考えながらときめいています。ときめいていいとも。

参考にしたのはこちらのレシピ。相変わらずお世話になってます、クックパッド。

シンプル・簡単★基本の雁月(がんづき)

いろいろ見比べて、この方のがんづきレシピが一番簡単で、材料もシンプル。とにかく節約したい私にとって、基本的に卵も使いたくないのです。

こちらのレシピも参考にしました。

岩手県の食育サイト

ここを見ると、水が冷たいうちに蒸し器に入れるとあったので、友人用のがんづきはそのようにしてみました。あげるときは蒸したてじゃないからさー。私も一日経ったのを食べてみたけど、確かにパサパサせず、しっとりしててうまかった。味もおちついてたし。日本でよく食べた市販のがんづきの味に近かったです。

圧力鍋の穴あき皿にクッキングシートを敷いて直接流し込んで蒸したら、直径25センチくらいの大きながんづきができて感動。勢い余ってWayneに自慢して、おすそ分けしました。彼も気に入ってましたわ。

今回はクックパッドの"うっとさん"のレシピで作ったんだけど、この砂糖の量はちょっと少ないかも…と思いきや、噛んでるうちにじんわり黒糖の甘みが舌の奥の方に広がって、ああ、こういうのが日本のお菓子だなあって思いました。ニュージーランドでは望むべくもない味の移り変わりです。だって、チョコレートバーの中にM&Mチョコを入れるような国ですよ、ここ。

日本人の舌は、こういうほのかな味の変化を感じ取れるんだよなあ。出汁の文化とかもすごいなーって思う。

ところで、ゴールデンベイでは黒ゴマをあまり見かけません。白ゴマばかり。なので、赤飯にも白ゴマです。がんづきに香ばしい黒ゴマをどっさり掛けたいなあと思う今日この頃。

2011年8月7日日曜日

母の味、父の味

昔、電気Grooveのオールナイトで、「蟹江敬三は蟹に似てる訳でもないのに、なぜ蟹を名乗っているのですか?」という投稿があり、答えは「彼は、舐めるとほんのり蟹の味がするのです。」でした。瀧、卓球ともに大爆笑。また、卓球の「蟹江敬三とStingは似てる」という話もあり、多いに納得しましたが、私の周囲では誰にも賛同を得られず悔しい思いをしたことも。

って、蟹江敬三の話はどうでもいいんだわ。(でも、似てるよね?)

ここのところの蒸しパンへの執着に始まり、親の味ブームが到来しているようです。

蒸しパンって私にとって母の味。母は忙しい人で、私や妹が学校から帰ってくる頃はたいがい不在。なので、よくサツマイモを蒸かしたのとか蒸しパンをおやつに用意してくれてました。んー、昭和のおやつだわー。蒸しパンは懐かしい母の味なのです。

今晩の晩ご飯は、先週買ったタラ(英語ではCodと言い、今回はAkaroa codという種類。500gで$7弱。これが安いのかどうか分からんが、鮮度がいいので買いました。)をホイル焼きにしようかなと。タマネギとマヨネーズが主な材料。卓上で醤油を垂らします。これは父の味。

NZに引越して来て、意識上でホームシックとかった感じた事ないんだけど、無意識層で会いたがってるのかなあ。なんだろ。

2011年8月6日土曜日

蒸しパン、成功!

写真を撮るなんていう粋な心意気は持ってないので、とっくに食べちゃったけど、蒸しパン、やっと成功したわさ!今回は、豆乳でふやかしたレーズンを入れてみました。

勝因は、圧力鍋を諦めたことですかねぇ。諦めたっていうと敗因みたいに聞こえるけど、試合に負けて勝負に勝つとはこのことを言うのじゃよ。

こちらのブログ主さんが蒸しパンクイーンって感じで、本当に分かり易くて柔らかい口調で解説してくださったので、圧力鍋へのこだわりを捨てて、蒸しパンなんだから蒸したらええんや!と吹っ切れました。


シルフィーの☆のほほーんな手作り日記

コメントを読むと、あのヤミーさんもお友達のようでした。

それから気をつけたのが以下の点。

材料をちゃんと計る。
生地を混ぜすぎない。ダマもムラもそのまま。

これだけ。

作ってた時に大家のWayneが家にいたので一緒に試食。彼はカフェのオーナーなんだけど、初めての蒸しパンに興味津々でした。つか、前回の失敗を見てるので、「この子は一体どんなものを作ろうとしてるのか?」と思ってたようで。

「へー、おいしいねえ。うちのカフェで出したらちょうどいいかもね。」

「おお、それはいいかも!蒸しパンって10分蒸すだけだから、簡単なんだよ。小麦粉の代わりに米粉でも作れるし、おから入れる人もいるし。水でもいいんだよ。卵を使わなくていいから、ベジタリアンやビーガンの人も食べられるよ。」

「ああ、それはいい。ビーガン用にアーモンドプードルでマフィンを作る事があるけど、材料が高くつくので安く提供できないんだよね。」

なるほどねー。確かにアーモンドプードルは高い!

ゴールデンベイにはベジタリアンが多い。Wayneの友達でよく遊びにくる人たちはビーガンじゃないけども卵もあまり食べない。いつも私をディナーに誘ってくれるので、今度お礼に蒸しパンを作ろう。

Wayneと試食した分では足りなかったので、今度はハムとフェタチーズを入れて総菜蒸しパンに挑戦。フェタチーズはちょとしょっぱいチーズで、パスタとかサラダとかにこちらではよく使います。

うーん、大成功!

でも、シルフィーさんのようにフワフワに割れないので、そこはまだ精進です。蒸しパン道はまだちょっぴり険しい。